ポエム
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過去へ流れる
とうの昔に過去に変わった人なのさ

今を知らない私には分からない

誰よりも理解してるつもりで作る言葉は

きっと私の役にばかり立って終ってる

届けたい誰かの耳は塞がってるから

目の届く場所を探して歩き回って

そんな事をしてる自分に愛想が尽きる

だってあの人は私の愛だったんだ

それが替えの効く過去の一つに変わる

そんな人もいたねって一言に流れる

なんだか恐ろしくてゾッとするよ

燻るだけの萎え火が灰を飛ばす度に

一つの思い出から価値が無くなっていく

私じゃない誰かと愛し合う姿に覚える

途方の無い胸の痛みが引いていく

想っていたいと足掻く自分に呆れていく

そうなっていく自分に気付くんだよ

最後の糸が燃え尽きた時の私は

きっと微笑んで一言だけ漏らすんだ

どうかお幸せにって漏らすんだろうな
22/03/07 04:40更新 /



談話室



■作者メッセージ
昔のアナタに向けた言葉なんて
今のアナタに届く訳が無いんだから

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