ポエム
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夢帰り
廃墟を歩いた記憶がある

音が去り寂れた街

濁った水を飲み干して

無人の駅で運行表を眺める

雲間から射す光の束と

地下鉄に広がる闇の明滅

掠れた悪夢と思うより

終点まで惰性で流れる電車は

何処か望むモノへの馳せなのか

朽ちる身体の砂時計みたいに

日暮れから夢へ帰る想い

夢へと帰る重い糸

夜が更けていく
22/03/05 00:52更新 /



談話室



■作者メッセージ
夢見は支離滅裂で分裂的
大概しっちゃかめっちゃか

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