夢帰り
廃墟を歩いた記憶がある
音が去り寂れた街
濁った水を飲み干して
無人の駅で運行表を眺める
雲間から射す光の束と
地下鉄に広がる闇の明滅
掠れた悪夢と思うより
終点まで惰性で流れる電車は
何処か望むモノへの馳せなのか
朽ちる身体の砂時計みたいに
日暮れから夢へ帰る想い
夢へと帰る重い糸
夜が更けていく
音が去り寂れた街
濁った水を飲み干して
無人の駅で運行表を眺める
雲間から射す光の束と
地下鉄に広がる闇の明滅
掠れた悪夢と思うより
終点まで惰性で流れる電車は
何処か望むモノへの馳せなのか
朽ちる身体の砂時計みたいに
日暮れから夢へ帰る想い
夢へと帰る重い糸
夜が更けていく