なんの邪気もない優しさだった

羨ましいと 尊いと感じるほどに

でも時折その優しさに危うさを見る

悲しげに笑って 両手で胸を掻き抱いて

それで良いんだと押し込める姿に

笑顔を生み出せる人 その為に笑顔を手離せる人

そんな自分の優しさに殺されて終いそうな人

それに気付いた時 アナタはどうする？

二人といない尊さをどう抱き締める？

他者の優しさに縋り 享受するだけの世界で

死にかけの優しさをどう生かすの？

■作者メッセージ
優しい人ほど死にそうな顔をしてる

常識を語る人ほど放っておけと言うけれど
その瞬間、優しさを殺す側にまわるのさ
諦めて現実の悪意に染まって、それで安らげるのかい

なぁ、優しくない世界を呪ってる癖に
なんで自分が優しくなろうとしないのさ