なぜだろうなぁって思ってたのさ

近付けば近付くほど寂しくなるのは

少し離れた瞬間ホッとしてしまうのは

肌が重なり合うほど入り込めた心を

時折突き飛ばしてしまったのは

盲目と共に溺れた恋を引き摺って

それが愛へと変わるのを祝福した時

私の目に映る貴女がひどくボヤけて見えた

私は貴女の何を見ていたんだろう

私は貴女の何を見ていたかったんだろう

少し前まで見えていた貴女の姿が

なぜこんなにボヤけて見えるんだろう

ああ近付き過ぎてしまったんだなぁって

その大きさが分からなくなってしまうほど

だからこんなに寂しいんだなぁって

大好きって呼べる貴女の姿が全て見えない

重ねた温かさすら感じれないのなら

突き飛ばすしかなかったんだって

貴女を見ていたいから

貴女を見ていたかったから

■作者メッセージ
なんてね、私の勝手な理想さ