無題
どこから流れてきたのか
名のない石を拾い上げる
石は恥じらわない
石は固く強いのだという
事実を被写体に
まぶたはシャッターを切る
まるで1秒が惜しいかのように
角ばった石
丸みを帯びた石
まんまるに見えていた未来が
突然三角になってしまうように
石は絶え間なく形を変え
しかし内に秘めた輝きは
失われやしない
名のない石を拾い上げる
石は恥じらわない
石は固く強いのだという
事実を被写体に
まぶたはシャッターを切る
まるで1秒が惜しいかのように
角ばった石
丸みを帯びた石
まんまるに見えていた未来が
突然三角になってしまうように
石は絶え間なく形を変え
しかし内に秘めた輝きは
失われやしない