物語的に生きる
物語的に生きていると
他人を見る目がゆがんだまま 正常になる
俺は常に頭が真っ白なまま
突っ立って 他人と交流する
色が 無い
奪われているのか 流れてしまうのか
吐かれた言葉もまた
冬の吐息のように白々しく
低い温度感は常に裏切られている
物語的に生きていても 自分の人生の
主人公が自分にならない という錯覚
表裏表裏表裏表裏・・・・・・
という階段は あまたの人間によって
踏みならされ 精神道路一号線となっている
街ができている
ビルも家も建ち 人々も楽しそうに
つつがなく 車も走る 一号線の道端
あの螺旋階段は今いずこ? と
老いた俺は静脈をおさえる
弱々しくも しかし確かに物語の
結末に帰ろうとしていた
他人を見る目がゆがんだまま 正常になる
俺は常に頭が真っ白なまま
突っ立って 他人と交流する
色が 無い
奪われているのか 流れてしまうのか
吐かれた言葉もまた
冬の吐息のように白々しく
低い温度感は常に裏切られている
物語的に生きていても 自分の人生の
主人公が自分にならない という錯覚
表裏表裏表裏表裏・・・・・・
という階段は あまたの人間によって
踏みならされ 精神道路一号線となっている
街ができている
ビルも家も建ち 人々も楽しそうに
つつがなく 車も走る 一号線の道端
あの螺旋階段は今いずこ? と
老いた俺は静脈をおさえる
弱々しくも しかし確かに物語の
結末に帰ろうとしていた