ポエム
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火垂るの墓
焼け野原だったあの街も
光り輝く摩天楼

一面に拡がっていた稲穂も
命煌めく人々の営みへ

あの日、街が亡くなった
破壊と再生を繰り返し
緑豊かなハイイロへと変わっていった
 

街と共にこの世を去った
可愛かったあの子
生きる希望を考えたこともない
考える必要もなかった
小さかったあの子
ただ無邪気に笑っていた
幸せなことも
不幸せなことも
経験させてやれなかった
 

時は無常に過ぎてゆく
生きていくのに必死で
周りばかり見ていたら
自分が死んでゆく
自己が保てない

きっと
今はあの頃よりも
豊かになったのに
豊かになったはずなのに
あぁ...悲しい
24/06/01 04:35更新 / RUI



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