ポエム
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夕焼け 影は伸びる
夕焼け 吐息はまだ白く
地面には 大きな僕と君の影が二つ
どこまでもどこまでも伸びていた

出会いはもう思い出せない
君の声を聞いたのは いつの時なのだろう
桜が咲いたときだろうか それとも散ったときだろうか
あるいは消しゴムを拾ってくれたときだろうか

知りたくても君は もうどこにもいない

君の居場所は僕の記憶の奥底
とても遠くて会いに行けそうにない

放課後の歩道橋を歩けば あの日の光景を思い出す
あの時 逃げずに君の目を見れば
あの時 迷わずに君の手を掴めば
きっと ここで君と夕焼け空を見ていたのだろう

僕は君を忘れない
君は僕を忘れてほしい
この恥だらけの姿は情けないから

夕焼け 涙はまだ薄く
地面には 小さな僕の影が一つ

どこまでもどこまでも伸びていた


21/04/14 03:04更新 / 気ままに



談話室



■作者メッセージ
このポエムを最後に、投稿を終わります。今までに読んでくださった方ありがとうございます。

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