ポエム
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お星様だけに話すよ
僕の欲しい物

皆の前ではすぐに思いつく
皆の前ではすぐに言える
しかしそれは常識の許す建前上の答えだ

空間を透明に染めるような空気に
僕の吐いた息を流れさせるようなものだ

世界を黄金に染めるような砂漠に
僕のポケットに入っている砂を投げるようなものだ

平凡で当然で無意味で多数派で気づかれないものだ


僕のほんとうに欲しいもの

友達の前ではすぐに笑われて
大人の前では簡単に言えない
しかしそれは間違いなく今僕の欲しいものだ

だから夜中に一人で打ち明ける
馬鹿らしくて恥ずかしいことだからこっそりと

にやにや笑いながら目を細めて

冷たい夜空の暖かいお星様に囁く


「あのね、僕の欲しいものは…」


20/05/28 00:53更新 / 気ままに



談話室



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