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美術書
ものに見立てて何千肢, 性や色など事柄を. 殊に仕立てて万年知, 系や基礎などその華を. 見つめていたし触れ難し, その意を知りて物とする. 留めていたし持ち難し, かく抱く心を美と呼ぶ.

私たちの 美しさは 見るもので 違うし
それを表す 方法も 見るひとで 違うよね
飾りたいもの 記したいひと 伝えたいこと
表現を経て 美は形づけられていくよ…

完成した作品で、皆さんは何をしますか?
ある人は、その作品を投稿し、他の人たちへ表現したものを披露するそうです。
ある人は、その作品を寄稿し、代わりにお金をいただくそうです。
ある人は、その作品をそうこうし、同じものを読者とで分かち合うそうです。
好きな目的を選んで、創作をしましょう!

来し方の 遺物から 翌日の 朝まで美
内にある 性質や  御心を 考え美
虚しきを 夢で満つ 物事が あるとし美
不確かな 何物も  各々で 認める美

盈月の満ちるに向けて或る人は忌むべきとして眼を塞ぐ也
するものの分かれてすらば月の無き地へ身を寄すと云ふ
極まれり気の勝ち負けに負けが勝ち最大のキへ火を放ち消す
美しき醜き又はその狭間観る者でさへ美に手施す

 簡潔に意を述べると、美とは各々で異なることを主張したいと考える。各人の過去(由来)、現在(意見)、未来(目的)を通じて芸術創作がなされるためである。特に、架空の内容を述べるものにおいて、規則の範疇で芸術創作を行うのが良い。但し、合法の範囲であったとしても、有罪に至らない手法をもって創作を行い、何者かを貶めていた場合は、直ちに当該行為を停止されたし。

 この美術書というのは、文字通り美術について記した連作です。美をテーマとして、それぞれの詩並び連作を想像していくことによって、新鮮で独特な文体の産出などを図っていました。
 好きなフレーズ、嫌いな文体、分かりにくい表現があったかもしれません。いわば、見てくれる人がいたとしたら、賛否両論の詩ができました。
 美術書はここで終わりになります。もしこの連作が、見てくださった方の価値観、感情などを揺るがすことができていたとしたら、とても嬉しいです。
25/08/04 03:16更新 / 花の渦巻き

■作者メッセージ
美術書、第八の詩。

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