陸演習
怒りを動機とする失恋型心痛発恋人殺害未遂事件についての報告
感情管理専門委員会ほか
はじめに.
陸から発した爆発音いわく、怒りが頂点に達した、と表している(1)。この怒りについて述べる前に、まず怒りを構成するエネルギーについて以下に説明しようと考えた。人間はエネルギーをもって活動しているものとして、その移動箇条を入力、動力、出力の三つに分けて論じる。
1-1. 入力と動力、出力の説明
入力は恋人の在宅(会い「たい」)、期限の待機(取り組まなければ「ならない」)、茄子の存在(食べたく「ない」)のおよそ三つからなされる。希望はほか二つと比べて緩やかな行動促進を特徴とし、行動に付随する不幸等から主人(ここでは入力等を行ういち人間)が受ける様々な面での損傷、その度合いを和らげる効果を有する。
義務は、例えば主人が行わなければならない条項の期間において、直前までかく条項をしていなかった際、かく条項を達成するまでの過程で主人の行動を加速させる効果がある。加速というからに物理的な執筆の速さであったり、学習する際の当該教科の要約を素早く行うなど、例えば義務条項とその期間的な危機に起因する現象となる。
忌避はまた主人を、特に当該忌避物に直面しないよう動かさせる効果を有するが、その文字からして動作自体を述べているのではなく、エネルギーの入力元として当該忌避物、その効果をあげているということの認識に留意が必要(2)。
動力とはエネルギーの移動である。細かい説明になるが、主人のエネルギー移動においてはまず起動が発生する。起動もまた三つの箇条に分けられ、開始、逸脱、失敗、となる。開始では順調に起動し、逸脱では望ましいところ以外の箇所が起動する。例えば言語学習を開始した際、使用していたラジオから流れた興味深い話題を聞き、そのことについて起動したエネルギーを注いでしまうものが挙げられる。失敗では精神的飽和のように、開始時からそもそもエネルギーが充たされていないか、充足かつ燃焼後すぐに、そのエネルギーが不足してしまうことが起こる。
起動の次は移行である。「移動」とは異なり、起動したエネルギーが出力先へ移ることの説明にあたる。移行では質量的移行、緩急的移行と段階的移行を扱う。質量的移行では前者ではエネルギー自体の上昇と下降、そのエネルギーの性質における移行の如何を説明している。緩急的移行では静穏態移行と急激態移行を述べる。段階的移行では移行開始から経過するものとして、一分後と二分後とで移行態を計り、エネルギーが突発態移行、順値態移行のどちらを行ったのかについて調べる。
出力は、特にエネルギーが主人の心体内で使用され、行動を起こすことを指し、例えば接近、入力と類似した忌避、放任の三つを主として存在する。放任は、主人の直面する対象について無害であるなど肯定的に認めたものか、対照的に無益であると否定的にみなしたものであるかによっても行動が分かれる。
1-2. 怒りについての記述
怒りとは、科学的なものでは人間の脳内物質から発展する「感情」、美術書においては名称を同じくする「感情」に属するエネルギー動作型の一つである(3)。感情とは、簡潔に述べると科学において思考、及び動作の性質、方向性であったり、美術書では前述のように、エネルギー動作型を指すものである(4)。
怒りというからに、主人が行動するための「助力」を行う。微量の怒りでは言動の粗野化をもたらし、適量の怒りをもってして「干渉」を引き起こす。過度な量の怒りを含んでいると、目的外、または目的以上の過剰な動作を引き起こす。例として、主人から対象への説得をエネルギー入力の希望とし、動力においては急激的上昇かつ突発的上昇と分類し、出力では過剰に分類されるものが挙げられる。ちなみに、出力の程度は低極端型出力、中適度型同語、高過剰型同語に分けることができる。
この度の爆発では、発主人対恋人の状況にて、恋人が主人を「フった」ことに起因して怒りが生じた結果となる。高過剰型出力と分類される(1)。
おわりに.
人間集団、その営みにおいて怒りは並々ならぬ質量の怒りを含有し、伴い、かつ動作を発揮させるエネルギー動作型である。怒りの性質や現状の主人から対象、あるいはその逆の状態において、怒りについて未知であるか既知であるかに関わらず、当該人物が怒りを収めるにあって可能であることが理想とされる。社会、並びに個人の暮らしにおける穏健を目標に定めて、怒りをはじめとした諸感情などを講義で受講者たちに教授する、「感情を主題とした陸(人間のコミュニケーション及び各々の心体)に即する演習」の推進を引き続き進めていくことを現状の提示策とする。
感情管理専門委員会ほか
はじめに.
陸から発した爆発音いわく、怒りが頂点に達した、と表している(1)。この怒りについて述べる前に、まず怒りを構成するエネルギーについて以下に説明しようと考えた。人間はエネルギーをもって活動しているものとして、その移動箇条を入力、動力、出力の三つに分けて論じる。
1-1. 入力と動力、出力の説明
入力は恋人の在宅(会い「たい」)、期限の待機(取り組まなければ「ならない」)、茄子の存在(食べたく「ない」)のおよそ三つからなされる。希望はほか二つと比べて緩やかな行動促進を特徴とし、行動に付随する不幸等から主人(ここでは入力等を行ういち人間)が受ける様々な面での損傷、その度合いを和らげる効果を有する。
義務は、例えば主人が行わなければならない条項の期間において、直前までかく条項をしていなかった際、かく条項を達成するまでの過程で主人の行動を加速させる効果がある。加速というからに物理的な執筆の速さであったり、学習する際の当該教科の要約を素早く行うなど、例えば義務条項とその期間的な危機に起因する現象となる。
忌避はまた主人を、特に当該忌避物に直面しないよう動かさせる効果を有するが、その文字からして動作自体を述べているのではなく、エネルギーの入力元として当該忌避物、その効果をあげているということの認識に留意が必要(2)。
動力とはエネルギーの移動である。細かい説明になるが、主人のエネルギー移動においてはまず起動が発生する。起動もまた三つの箇条に分けられ、開始、逸脱、失敗、となる。開始では順調に起動し、逸脱では望ましいところ以外の箇所が起動する。例えば言語学習を開始した際、使用していたラジオから流れた興味深い話題を聞き、そのことについて起動したエネルギーを注いでしまうものが挙げられる。失敗では精神的飽和のように、開始時からそもそもエネルギーが充たされていないか、充足かつ燃焼後すぐに、そのエネルギーが不足してしまうことが起こる。
起動の次は移行である。「移動」とは異なり、起動したエネルギーが出力先へ移ることの説明にあたる。移行では質量的移行、緩急的移行と段階的移行を扱う。質量的移行では前者ではエネルギー自体の上昇と下降、そのエネルギーの性質における移行の如何を説明している。緩急的移行では静穏態移行と急激態移行を述べる。段階的移行では移行開始から経過するものとして、一分後と二分後とで移行態を計り、エネルギーが突発態移行、順値態移行のどちらを行ったのかについて調べる。
出力は、特にエネルギーが主人の心体内で使用され、行動を起こすことを指し、例えば接近、入力と類似した忌避、放任の三つを主として存在する。放任は、主人の直面する対象について無害であるなど肯定的に認めたものか、対照的に無益であると否定的にみなしたものであるかによっても行動が分かれる。
1-2. 怒りについての記述
怒りとは、科学的なものでは人間の脳内物質から発展する「感情」、美術書においては名称を同じくする「感情」に属するエネルギー動作型の一つである(3)。感情とは、簡潔に述べると科学において思考、及び動作の性質、方向性であったり、美術書では前述のように、エネルギー動作型を指すものである(4)。
怒りというからに、主人が行動するための「助力」を行う。微量の怒りでは言動の粗野化をもたらし、適量の怒りをもってして「干渉」を引き起こす。過度な量の怒りを含んでいると、目的外、または目的以上の過剰な動作を引き起こす。例として、主人から対象への説得をエネルギー入力の希望とし、動力においては急激的上昇かつ突発的上昇と分類し、出力では過剰に分類されるものが挙げられる。ちなみに、出力の程度は低極端型出力、中適度型同語、高過剰型同語に分けることができる。
この度の爆発では、発主人対恋人の状況にて、恋人が主人を「フった」ことに起因して怒りが生じた結果となる。高過剰型出力と分類される(1)。
おわりに.
人間集団、その営みにおいて怒りは並々ならぬ質量の怒りを含有し、伴い、かつ動作を発揮させるエネルギー動作型である。怒りの性質や現状の主人から対象、あるいはその逆の状態において、怒りについて未知であるか既知であるかに関わらず、当該人物が怒りを収めるにあって可能であることが理想とされる。社会、並びに個人の暮らしにおける穏健を目標に定めて、怒りをはじめとした諸感情などを講義で受講者たちに教授する、「感情を主題とした陸(人間のコミュニケーション及び各々の心体)に即する演習」の推進を引き続き進めていくことを現状の提示策とする。