ポエム
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スピリットシミュレータ
自分一人がポツンと立つ部屋に招待された。
暗くて見えない、大きさも分からない部屋に。
一人立つ僕がやっと放った言葉は、
聞き取ることができなかった。
一人立つ僕が最初に動かしたのは、足だった。
一歩歩いて動いた影を眺めて泣いた。
そんなことで泣くなよと、
慰めるために歩こうとした僕の足は動かない。
ついに僕は泣き止んで、
座り込んで眠ってしまった。

だから僕もそろそろと。
君がいない世界でそろそろと。
数日続いた結果揃いも揃って灰となり土へ還った。
24/10/03 15:35更新 / 雨、黎(アメレイ)



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