アンチノミー
世界は僕だ。
世界は君だ。
僕の終わりはいつかどうか、考えてた。
朝に漕ぐ自転車に当たる風が冷たくなってきて、夏の終わりを確認した。
人格を含めた人間性を当てにして、夏がいつまでも続くことを信じきっていた僕は裏切られた。
夏の終わりははっきり分からないと君は言っていたけど、そうでもないなとふと思った。
夏の終わりはいつかどうか、考えてた。
水道から出てきた水が冷たくなってきて、
僕の終わりを確認した。
夏の終わりは秋の始まり。
僕の終わりは僕の始まり
夏は僕、秋は僕。
冬は確か、君だったか。