アイデンティティの場所
頭の中でニューロンが電気信号を一つ送ったせいで僕が泣き出したとしても、それは空虚な構造にしか見えないんです。だから僕はもう、僕の場所を自由に考え出してもいいのではと思うのです。僕は僕の場所を自由に考えた結果、僕の中と言うより僕の外にいるのだと思い付きました。心の中で、気持ちの平均値が波に沿って移動していたとしても、それはこの莫大な僕の外の中で、変わらないものの一つとして捉えられると思うのです。だから水面に映って揺れる太陽の光みたいに、重そうに雨を抱えて今にも振り落としそうな雲みたいに不安定な僕だったとしても、安心している場所が分かるから、今日も言葉を探して眠るのです。