ポエム
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アイデンティティの場所
頭の中でニューロンが電気信号を一つ送ったせいで僕が泣き出したとしても、それは空虚な構造にしか見えないんです。だから僕はもう、僕の場所を自由に考え出してもいいのではと思うのです。僕は僕の場所を自由に考えた結果、僕の中と言うより僕の外にいるのだと思い付きました。心の中で、気持ちの平均値が波に沿って移動していたとしても、それはこの莫大な僕の外の中で、変わらないものの一つとして捉えられると思うのです。だから水面に映って揺れる太陽の光みたいに、重そうに雨を抱えて今にも振り落としそうな雲みたいに不安定な僕だったとしても、安心している場所が分かるから、今日も言葉を探して眠るのです。
24/06/23 01:04更新 / 雨、黎(アメレイ)



談話室



■作者メッセージ
皆さん一度は自分の心がどこにあるのか気になったことがあると思います。心は頭の中にあるのか?心臓なのか?はたまた全身なのか?私は身体のどの器官の性質、役割を調べても、どこにも自分の「心」があると思えなかったのです。なのでいっそ、自分の心と言うものは自分の外にあるものとしてみました。自分の心が自分の外にあるのならば、この広い世界の中で彷徨うものの、この世界から外に出ることはない。以前よりも心の居場所に見当がつくようになりました。だから浮き沈みの激しい私でも、心の場所を知ることができて、安心したのです。このことを書いてみました。皆さんは、自分の心はどこにあると考えますか。

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