ポエム
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名前もないのに呼んでいた
無数の雨粒が窓を叩いてる
夏なのに冬の日を思い出していた

正確には思い出せずに眺めてた
初めてこの星の空気を吸った日

「ほら力を入れて」体育座りの僕は
「ほら何も知らず」初めてのカトラリー

まだ僕に名前が無かったあの時
ママは僕のことなんて呼んでいたのかな
パパは無い名前を呼び続けていたのかな
それって不思議で素敵なことじゃない?

でもね実はあの時僕の中でも
ママはママじゃなくて、パパもパパじゃなかったの
だから初めての「コトバ」を使い切って
呼んだのは

誰かも分からぬ我が創造主

名前もないのに呼んでいた
それがなんて美しいことなのか
挨拶がわりにしては礼儀正しくて

けれどまだまだ声は枯れないよ
だってもう忘れるはずもないから
この名
22/11/27 17:20更新 / らりるれろ



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