ポエム
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天国へのロング・ラン
小沢健二「dogs」のアクリル板に
付着した昨日の僕の失敗の轍

擦るほどリフレインするのよ、光線

物語は季節の肌を知らぬまま始まってゆく
天使の歌声はまだ気に入る程じゃない
東京タワーの苗床が呻いている

桃に、黄に、弾けて何処を目指しているの?
ブレた輪郭は青年的で儚げだ
言葉は葉っぱというより母なる漣

まだ遠い遠い春の日よ
オンザロッキンチェア

ギラついた門を叩くのはきちんと
別れを告げて笑みを溢す時

「2人が出逢わないことで成り立つ歴史」
乾く舌はキスすら求めない

彼らに要るのは2本のミネラルウォータ
“さよなら”

階段の手摺りから今転げ落ちるよ
小さい小さい翼の片割れと
許せるようになってきた箱の中の闇

バタム

24/11/07 13:16更新 / らりるれろ



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