鯉とまな板の関係
君は薄情者だから
「殺してくれ」と僕が言っても
ただそれを眺めているんだろう?
君は薄情者だから
「生きていたい」と僕が涙を流しても
心を動かせず眺めているはずだ
そんな君にお願いがあるんだ
「側にいて欲しい」
お前が板前か?
それなら消えてもらおう、邪魔だ
その包丁を置け
僕らの幸せは忽然とそこにあって
何も起こらずただ仄かな良い香りがする、
そういうキッチンだ
僕は君の板目をふと、感じる
君は僕の鱗をふと、感じる
一生そういうキッチンだ
「殺してくれ」と僕が言っても
ただそれを眺めているんだろう?
君は薄情者だから
「生きていたい」と僕が涙を流しても
心を動かせず眺めているはずだ
そんな君にお願いがあるんだ
「側にいて欲しい」
お前が板前か?
それなら消えてもらおう、邪魔だ
その包丁を置け
僕らの幸せは忽然とそこにあって
何も起こらずただ仄かな良い香りがする、
そういうキッチンだ
僕は君の板目をふと、感じる
君は僕の鱗をふと、感じる
一生そういうキッチンだ