あなたのすきなたべものはなんでしょうかそれすらもぼくはしらずにきょうまであなたのとなりにいたのかもしれないわあたたかいかぜにふかれてゆれるきみのかみがただいとしいとおもったのですそれじゃあもうきょうはかえろうかしぬのがこわいからねりゆうになってないことばをこぼしていまははるにみをまかせてみるああこわいおばけにとりつかれてあたしのことばはまるでひらがなばかりのられつになってしまわないかなきみのことなにもしらなかったあんなにめをあわせつばがとんでしまうくらいはなしていたのにおしゃべりをしていたのになぜでしょうかああもうはるがおわってしまうかいやいやそんなことはないはずだこのことばたちもぼくたちいがいからすればよみにくくってとっつきにくくてすぐにぱたんととじられそれぞれのにちじょうにもどってしまういまこのことばをめでおってるあなたがしおりのかわりになってぼくたちふたりのものがたりをくぎってくぎってよみやすくしてよまざりあっていがみあってざつおんみたいなふたりのあいをやわらかくしてよまるでかずのことたんぽぽみたいにふんわりしていておいしそうなかぜにふかれて…………


だーりん。

■作者メッセージ
さむさのきびしいふゆですがはるのぽえむです
ぜひぜひゆっくりおよみください