ポエム
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花葬(かそう)
小さな僕に生えた右手はあまりにちっぽけで
優しさすらまともに掴めずにいた

言いたいことは全て産声で言い尽くした
あとの人生はそれを書き起こすだけさ

苦しみも悲しみも呪いの言葉さえも
みんなが光り輝いていたあの頃に巻き戻して

あの日間違った僕を落書きにして
そこら辺に咲いてる花を乱雑に供えた

そんなんだから上手く成仏する訳もなく
未だに僕に取り憑いている

花弁に契りを交わしてループする
好き嫌いが次第にラヴだらけになる

僕が死んだら文字はどうなる言葉はどうなる
身体が裂けて洪水になり押し流す

僕が咲かせた花だよ水やりは忘れないで
種が落ちれば僕の声が芽をを出す

だから燃やさないでね思い出全部
情熱以外は僕を燃やさないでね 

23/09/09 22:29更新 / らりるれろ



談話室



■作者メッセージ
いつもいいねや感想をくださる皆様ありがとうございます。
今まで自分が掲げてきた、「一度死んでもまた蘇る」というテーマはこの詩までの全てで完全に描き尽くしたと感じています。所謂シーズン1が終わったわけです。
これからはシーズン2という事でまた別の大きなテーマで詩作をしていきます。実験的な詩も作っていきたいと思っています。応援宜しくお願いします。

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