橙の話
橙色のタオルはいつも湿ってて
何故かあの日の香りがした
あの子の相談乗るふりして
誰かの噂話にすり替えてた
あの青空が青以外の悪意を
孕むと知らず吸って吐いた夢
橙色のタオルに書かれた名前
あの子の名前だと知っていた
わざわざこう言う私は
クズでしょうか
葉脈だけになった橙の葉は
まだ香ることができますか
それでもあの子を私は知らなくて
それなのにあの子は私に縋ったんだ
わざわざこう言う私ですが
あの子が青以外になることを
許しはしない青にさせて
青以外の悪意になんてならないで
橙色のタオルはいつも湿ってて
祭り縫いも出来ない私でも
許してくれますか
何故かあの日の香りがした
あの子の相談乗るふりして
誰かの噂話にすり替えてた
あの青空が青以外の悪意を
孕むと知らず吸って吐いた夢
橙色のタオルに書かれた名前
あの子の名前だと知っていた
わざわざこう言う私は
クズでしょうか
葉脈だけになった橙の葉は
まだ香ることができますか
それでもあの子を私は知らなくて
それなのにあの子は私に縋ったんだ
わざわざこう言う私ですが
あの子が青以外になることを
許しはしない青にさせて
青以外の悪意になんてならないで
橙色のタオルはいつも湿ってて
祭り縫いも出来ない私でも
許してくれますか