ポエム
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だいすきピアノ
わたしはピアノが得意なの
ピアノを弾くと、幸せよ!
今日はワルツを弾いたのよ
踊るリズムが楽しいの
心も一緒に踊ってくるの

クラスメイトのエミリーが
わたしのピアノを褒めてくれたの
この子もピアノを習ってて
わたしのほうがずっと上手いって
すごく羨ましがってくれたの

だからわたしは学校で
たくさんピアノを弾いたの
そしたらみーんな褒めてくれたよ
学校で一番上手いと言われて
明日も弾こうと思ったの!

毎日学校でピアノを弾いて
集まってくる、お友達
褒めてくれるの、難しい曲だと
もっと褒めてくれるの
ピアニストになれると
言ってくれたの


だけど先生には怒られたの、
「褒めてもらうために弾くのなら
もうピアノなんてやめてしまえ」って。
気づくとワルツはずっと弾いてなくて。
20/04/09 02:24更新 / らん



談話室



■作者メッセージ
自戒です。
何かを続けていると、いつか、そのものの楽しさよりも
「褒めてもらえるか」を意識してしまいますよね。
楽曲を演奏しているときは、承認欲求は全て捨てて
音楽の素晴らしさだけを享受しているべきだ、という言葉を読み
感銘を受けました。

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