晩年の小品集
僭越ながらお聞きしたいのですが
この曲集は人生を歌っていますか
晩年の人生は
幼稚な私には想像がつきませんが
人生は唐突に真紅の幕が開いて
まるで悲劇でも始まったかのように
しかし悲しみの後はやさしい歌があって
やさしい歌だけでは生きていけないから
兵士による勇壮な歌もあって
それでも人生は不安のもやに包まれているから
甘いロマンスをも作り出して
恋人は二人でむらさきの雲の中に潜んで、座った。
でもそれは、全部嘘で虚しいことだったかのように
人生は、暗く沼の中で沈んでいたのです、と
最後の歌は物語る
なんて哀しいの?
私は先生の手紙をこの手で受け取り
まだ見えぬ人生を、この芸術を通して、歌い、視る。
この曲集は人生を歌っていますか
晩年の人生は
幼稚な私には想像がつきませんが
人生は唐突に真紅の幕が開いて
まるで悲劇でも始まったかのように
しかし悲しみの後はやさしい歌があって
やさしい歌だけでは生きていけないから
兵士による勇壮な歌もあって
それでも人生は不安のもやに包まれているから
甘いロマンスをも作り出して
恋人は二人でむらさきの雲の中に潜んで、座った。
でもそれは、全部嘘で虚しいことだったかのように
人生は、暗く沼の中で沈んでいたのです、と
最後の歌は物語る
なんて哀しいの?
私は先生の手紙をこの手で受け取り
まだ見えぬ人生を、この芸術を通して、歌い、視る。