ポエム
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晩年の小品集
僭越ながらお聞きしたいのですが
この曲集は人生を歌っていますか
晩年の人生は
幼稚な私には想像がつきませんが

人生は唐突に真紅の幕が開いて
まるで悲劇でも始まったかのように
しかし悲しみの後はやさしい歌があって

やさしい歌だけでは生きていけないから 
兵士による勇壮な歌もあって
それでも人生は不安のもやに包まれているから
甘いロマンスをも作り出して
恋人は二人でむらさきの雲の中に潜んで、座った。

でもそれは、全部嘘で虚しいことだったかのように
人生は、暗く沼の中で沈んでいたのです、と
最後の歌は物語る
なんて哀しいの?
私は先生の手紙をこの手で受け取り
まだ見えぬ人生を、この芸術を通して、歌い、視る。
20/04/06 00:03更新 / らん



談話室



■作者メッセージ
ブラームスのピアノ曲 6つの小品op.118について

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