ポエム
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雨の歌
私の人生、雨の歌。

れんが道、街路樹のイチョウ並木
気がつく前に雨がしとしと降り
それは決して止むことがない。

永遠に止まない雨に打たれながら
イチョウ並木の黄色を見つめる
葉から雫が垂れ落ちる、

雫は当たる、私の目元、口元、白いブラウスへ
背中へ、頭の先へ、足元へ、そして地面へ

髪から雫は滴り続ける

全ての皮膚を通して身体中に静かに染み込んで行き
私は雨の歌そのものとなる
途絶えぬ道を軽い足取りで歩み続ける。
20/04/07 18:16更新 / らん



談話室



■作者メッセージ
ブラームスのヴァイオリンソナタ一番は、雨の歌という通称があります。
のびのびと明るくも、切ない美しさを持った曲です。

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