金木犀の香りが消えると
金木犀の香りが消えて
冬の静寂が訪れると
微かに感じてしまう
自分自身に
広さのわからない
深さのわからない
ブラックホールが存在していることを
静けさに身を任せ
夜の浜辺に寄せては引いてゆく
暗い波へと
そのまま重なり合って
消えてしまいたい
漆黒の海に沈み
私は「静けさ」になりたい
音の届かない世界で
月の光が私を照らすまで
冬の静寂が訪れると
微かに感じてしまう
自分自身に
広さのわからない
深さのわからない
ブラックホールが存在していることを
静けさに身を任せ
夜の浜辺に寄せては引いてゆく
暗い波へと
そのまま重なり合って
消えてしまいたい
漆黒の海に沈み
私は「静けさ」になりたい
音の届かない世界で
月の光が私を照らすまで