17歳の頃は
両親は精神的に潔癖なのか
自分の命はいつ終わるのか
私の友達が少なく、容姿が十人並みなのは
私が神様から愛されていないからか

都会に緑の深い公園があるのは
本当は都会に自然なんて必要がないのに
偉いお金持ちが道楽で木を植えてるからか
私は引かれたレールを走っているだけで
何も自分で決められてはおらず
親を恨まなければならないのか
反抗期がなかった自覚はあるけど
これから反抗しなければ立派な大人になれないのか

世界に対しての疑問が沢山あった
でも年月が過ぎると
疑問は解消されたというよりも
霧のように薄くなり
幾多の事象に紛れ、見えなくなった

17歳の頃は
世界は謎めいて不条理で理不尽だった
25歳の今は
そんな世界には手を伸ばしてもなかなか届かず
心の奥底を望遠鏡で覗かない限り見えなくなった

ただ悲しくは思わない
私はその分世界を吸収して
世界を旅し、順調に羽ばたいている
そういうことだと思うから

■作者メッセージ
今日のグラジオラスの花言葉「思い出」に因んで