あなたはあまりにも美しすぎて
わたしには触れることさえ　許されない

それでもあなたが美しいから
わたしは呼吸ができるのだ　

気づいて！

あなたが美しいから
空が美しくて
木々が美しくて
海が美しくて
小鳥が美しくて
人々がみな美しいのだ

昼の太陽と
夜の月が
大喧嘩するくらいに
美しいのだ

至高の域に達した美
それはまるで唐突な落雷
それはまるで掻き乱された脳みそ
それはまるで
積み重なった　醜さと　悪の亡骸！

あなたの美しさを知った者は
心が身体が変性してしまって
もう二度と元の姿には戻れないのだ
知ってた？

世の中のくだらない者
価値のない者
悪い者
醜い者
全て破壊してしまえ！
そして全てをあなたの美しさの渦へ
巻き込んで！

宇宙ごと美しく
染め上げて！
あなたは神を超越した域にあり
あなたの美しさがあれば全てが救われる
全ての醜いものは死に、失われるけれど
あなたの美しさを血に分けられて
やがて復活する定めなのだから！

最高の美しさ以外なにも存在しない
正義の善の世界へ
皆を誘う力があなたにはある！
薄汚れたこの世を
美の革命で塗り替える力がある！

美しい世を、現実に！
美の雨を、この乾いた地へ
降らせて、濡らせて、
愛の息吹によって芽生えることで、
この宇宙を豊穣の楽園へと
生まれ変わらせて！

わたしは何を言ってるのかしら？
あなたはマーガレットの花びらが
チューリップの花びらと
思わず全部入れ替わってしまうくらい
美しいのだ…

■作者メッセージ
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