ポエム
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欲深い
あの子が、目蓋をアイシャドウで
美しくキラキラ輝かせているのを見たとき
私はその輝きを、欲しいと思った


あの子が、会議で発言を求められて
難しい言葉で的確に意見を述べていたとき
私はその知性を、欲しいと思った


あの子は、常にたくさんの人々に囲まれて
笑って楽しく過ごしているから
私はその明るい人柄を、欲しいと思った


あの子は、人が落ち込んでいるのを見て
何も言わずに飲み物を差し出した
私もそんなささやかな気遣いをできる能力が、欲しくなった


あの子は、間違いを犯した私にも
涙が出るほど優しかった
私はその優しさを、欲しいと思った


あの子は、こんな何気ないことにさえ
慈しみの涙を流した


私はその感性が、どうしても欲しい。
20/12/29 01:27更新 / らん



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