些事
私は、もう今までの生ぬるい場所で燻ってなんかいられないので、
思い切って別の次元に住むことにした。
三次元から四次元に移動する旅を、誰にも知られずに行うのである。
次元間移動のために、巨大なロケットに乗り込み、
もしかしたら身体がバラバラになって死ぬかもしれない、
そんな恐怖を抱きながらも、新しい自分になろうと
私は宇宙飛行士、いや、次元飛行士となった。
全身を防御する宇宙服ならぬ次元服に身を包み、
不自然なほど清潔なコックピットに入り込み、
幾本かのベルトでガチガチに身体中を固定し、
窓辺には真っ暗い星空が映り、
ロケット発射カウントダウンが鳴り響き、
心臓がバクバクするので
ぎゅっと目を瞑って、
おそるおそる開いたらいつもの自室のベッドだった。
私のロケットを返せ!
思い切って別の次元に住むことにした。
三次元から四次元に移動する旅を、誰にも知られずに行うのである。
次元間移動のために、巨大なロケットに乗り込み、
もしかしたら身体がバラバラになって死ぬかもしれない、
そんな恐怖を抱きながらも、新しい自分になろうと
私は宇宙飛行士、いや、次元飛行士となった。
全身を防御する宇宙服ならぬ次元服に身を包み、
不自然なほど清潔なコックピットに入り込み、
幾本かのベルトでガチガチに身体中を固定し、
窓辺には真っ暗い星空が映り、
ロケット発射カウントダウンが鳴り響き、
心臓がバクバクするので
ぎゅっと目を瞑って、
おそるおそる開いたらいつもの自室のベッドだった。
私のロケットを返せ!