方法論は私たちの理性の、
近代合理主義の賜物であり
人間を英知へと運ぶ。
英知とは人間の幸せそのもの。
方法論は、知性を持った文化人としての当然の営み。

だけど、ああ　
どうして？

方法論を用いると
なぜか動悸がする。
顔から表情が消える。
息ができなくなる。
頭が凝り固まったようになる。
頭が天井から一本の線に吊るされて
そこから動けなくなったようになる。


方法論を用いて生きるのを辞めて
知性を捨てて、治世に捨てられ、
私は文字すら捨てたい。
風が吹くように、呼吸がただ続くように
動物の心でモノを見、
聴き、
動いていきたい。