風鈴の季節が終わる
窓に下げられた風鈴は、小さくリンと音を鳴らして
それきり黙った。
音の残響を空の向こうに放り投げ、
風鈴の季節は終わりを告げる。
暑さで浮かれた集団はどこに向かう。
気がつくと取り残されていて、
残ったものは余韻のみ。
鮮やかに咲いていたものは枯れ
次々と色を失い
風は吹く。
けれど、それは新たな風だ。
冷たくて、でも清凉な風が
心の中を通り抜ける。
一人でもいい、この大人だけの寂しさを
そのまま味わえるなら。
それきり黙った。
音の残響を空の向こうに放り投げ、
風鈴の季節は終わりを告げる。
暑さで浮かれた集団はどこに向かう。
気がつくと取り残されていて、
残ったものは余韻のみ。
鮮やかに咲いていたものは枯れ
次々と色を失い
風は吹く。
けれど、それは新たな風だ。
冷たくて、でも清凉な風が
心の中を通り抜ける。
一人でもいい、この大人だけの寂しさを
そのまま味わえるなら。