ポエム
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心の国境
私の施設には、ベトナム出身の若い人達が沢山働いてくれています。
せめてベトナム語で、ありがとう!と伝えたくて、ネット検索をして、練習。
ある日ベトナムの女の子に、言ってみるとすごく喜んで、
どういたしまして。とベトナム語で返してキャッキャッと笑ってくれました。
それから一人一人が1単語ずつ教えてくれて、
こんにちは、さようなら、可愛いなどを覚えました。
ベトナム語を覚えることがごく楽しく、ベトナム出身の人達もすごく喜んでくれて、今まで以上に打ち解けて仲良くしてくれるようになりました。
ある夜、私が勝手に、苦手意識を抱いていた中国出身の
女性看護師さんが、当直に来てくれることになったので、
中国語で、ありがとう!を検索して、発音を練習。
その夜中国語で、ありがとう!と言ってみると
飛び上がって喜んでくれて、発音がすごく上手です!と誉めて下さいました。
私はすごく嬉しくなり、きっと今まで、私の態度が悪かったと思うので、謝罪。
すると、大丈夫。同じ人間だからわかりますよ。と言って下さり、それに私は、人とコミュニケーションをとる事が苦手なんです。と話しても下さいました。
私はジーンとして、心の国境を超えられたような気がして、涙しました。今では、施設で働いてくれている男の子の中で、誰が一番好きで、どんな所が素敵かなんかをキャッキャッと言い合えるようになりました。感謝。




25/05/29 20:47更新 / ポロンミミ



談話室

■作者メッセージ
私が、暮らしている施設で働いてくれている外国の方々の事を書いてみました。
よく海を越えて、言葉も通じないよその国日本のお年寄りや私のような障害者の世話に来てくれたなあといつも、感謝をしています。

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