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新しい生活
左半身マヒの身障者になってから14年間、
在宅ヘルパーさん達に来訪してもらいながら、
一人暮らしをしていましたけれど、
今夏7月、
一人の時間に、
自宅で転倒をして、骨折。
これを機に、施設に入居しました。


お洒落で明るい住宅型老人ホーム。今夏建ったばかりの新築一軒家です。
私は、
2階の角部屋で陽当たりもよく
午前中は、
部屋に居ながらにして、
日なたぼっこをしています、
個室ですから他の入居者の方々と顔を合わせることもありません。
スタッフの方々が全員丁寧で、優しいから、快適です。

若いスタッフが多く、
時々
私の部屋に雑談をしに来てくれることが楽しみです。
仕事の悩み事を打ち明けに来る子
この部屋は、僕の秘密のさぼり場です。と
雑談をしにくる人。
中には、
ミュージシャンの青年もいて、
私の昔話を興味深く聞いてくれたり、

私の昔収録した曲をすごく喜んで聴いてくれたり。
彼は、
ギター&ボーカルで、
作詞作曲もしているとか。
スタッフの中には、
ベトナム出身の人達もいます。
その中の女の子がすごく美しくて、
初対面の時、思わず
まあ、綺麗!と言ってしまったほどです。
お化粧もしていないのですがキラキラで。透明感があります。
丁寧で、優しく、よく気がつきます。
彼女がお風呂当番の日、
私の部屋に挨拶にきてくれましたから、
よろしく、と言いましたら、
子供のような小さな手を膝の前でそろえて、
こちらこそ、
よろしくお願します。
と丁寧におじぎをしてくれました。
なんともいじらしく、きゅんとしました。
彼女が当直だった夜、

私が、
ここは、スタッフ全員が、丁寧で、優しいから、快適です。と伝えてみましたら、
私もミミさんの笑顔を毎日見たいです。と返してくれました。
素敵な返しに、とても幸せな気持ちになりました。感謝。




24/10/18 11:03更新 / ポロンミミ



談話室



■作者メッセージ
今年9月に、施設に入居しました。新しい生活について、書いてみました。快適ですが、退院した足で、すぐ施設に入居をしましたから、今までお世話になったヘルパーさん達にお礼も挨拶もできなくて申し訳なく思っています。またいつか再会できれば、嬉しいです。

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