ポエム
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夢の中で
40年前の彼とラインで、やり取りを始めてからほどなく、
彼が現在の写真を送ってくれました。
すっかり年齢を重ねていましたけれど、
あたたかくて、優しい雰囲気は、そのままでした。
遠目の写真でしたから、
拡大をしてみると
口元の八重歯も見えました。
嬉しくて、
すぐに、携帯の待ち受けにしました。
寝る前に、
じーっと見てから寝ると
彼の夢が見れるようになりました。
最初の夢では、
彼が私の姉の旦那様として登場してきました。
この話を彼にラインで伝えると
その夢を変換して、
俺をミミちゃんの旦那にしてください!
と返信をしてくれました。
そのせいか、それからは、
二人で夫婦として暮らしている夢を見ています。
夢の中では、私は、なぜか40歳の健常者で、
彼は、実年齢と同じ還暦前です。
サーフィン好きの彼の
海のある町で暮らしたい!という願いからあちこち移住先を探して回り、
昨年の夏から鎌倉に移住をしました。
古民家をリフォームした2階建ての一軒家で、のんびり暮らしています。
2階の窓からは、遠いですけど、海も見えます。
二人で、夕焼けを眺めながら、よりそい、
何度もキスを交わしたり、歌を歌ったりして過ごしています。毎日のお散歩も楽しみです。腕を組んで歩いています。
彼が好きなエビフライを作る時には、
タルタルソースに使うゆで卵の殻むきを
彼が手伝ってくれます。
でも、せっかくつるんときれいにむけたたまごを
ミミちゃんみたい!と言って、
彼がパクリと食べてしまいます。
あー!足りなくなっちゃう―!と叫び、
キッチンに笑い声が響きます。
彼は、いたずら坊主のような顔をして満足気です。
寝る前には、彼が藤井フミヤさんのtruloveをギターを弾きながら歌ってくれます。
truloveは、フミヤさんが初めて作った楽曲で、当時知っていた3つのギターコードだけで作ったらしくて、今でも、ギターのビギナー本に、掲載されているとか。彼の甘い歌声に、タイトルのtruloveの意味を抱きしめてゆっくり目を閉じます。この夢の事を現実世界の彼に、ラインで報告をすると俺もその夢が見たい!昔、離れ離れの二人が同じ夢を見るというSF映画があったよ!とも。
とも。そんな映画を知っている彼が素敵だと思いました。夢なのか私の妄想なのかわかりませんけど、夢だとしたら、私の素敵な才能です。彼が、ラインと夢の中で、思いっきり恋をしよう!と言ってくれています。なかなか寝つけなくて、眠れない夜が多いですけど、目を閉じることが、楽しくなりました。
感謝。


23/03/11 19:32更新 / ポロンミミ



談話室



■作者メッセージ
いつも見ている彼の夢の事を書いて見ました。幸せな夢です。

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