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うーたんとの再会
小学校3,4年生の頃、毎日のように、一緒にピアノを弾いて遊んでいたクラスメイトの女の子がいました。賢くて、凛とした強さを感じさせる目鼻立ちのはっきりとした華のある女の子でした。その子ともフェイスブックで、再会。なんと彼女は、宝塚音楽学校を卒業していました。私に会いたいと言ってくれて、先日、私の自宅を訪問してくれました。見た目の美しさは、もちろんのこと、柔らかな裏声で、ゆったりと丁寧に話す上品な大人の女性に成長をされていたことに、感激。「三ミちゃんは、ピアノが、上手だったわよねえ。」と誉めてもらって、嬉しいやら、恥ずかしいやら、誇りです。何十年も出会っていなかったのに、私達は、すっかり少女の頃に戻って、ケラケラ笑いながら、夢中で、話をしました。彼女の愛称は、「うーたん」でしたが、名前に1文字も「う」の文字がないので、なぜ、「うーたん」だったのかを一緒に考えてみましたけど、わかりませんでした。うーたんは、うーたんなんだから、理由なんて今さらどうでもいいかしら?となんとなく話は、流れて、当時の愛称が、くろべえだった男の子の話へ。理科のハエの授業中、教科書のハエの写真を見るのが気持ち悪いなあ。と思っていたら、私の隣の席に座っていたくろべえが、「ショウジョウバエ♪ショウジョウバエ♪カワイイカワイイショウジョウバエ♪」と自作の歌を歌っていたから、楽しくなって、授業を乗り越えられた。と私が、話して歌ってみると、うーたんが、「覚えてるー!くろべえのことは、覚えていないけど、その歌は、覚えてるー!」と叫んだので、顔を見合わせて爆笑!この日一番の盛り上がりとなりました。1時間余りお互いの歩んできた人生や現在の生活について、うーたんは、かなり個人的な事まで話してくれました。彼女もまた、最近かなりつらいことがあったようでした。「ミミちゃんは、子供の頃と全然変わっていなくて嬉しい。ふんわりしていて、話しやすいわ!」と喜んでくれて、「また来てもいいかしら?」「コロナ渦で、テイクアウトが充実しているから、次回は、お弁当を購入してから来るから、一緒に食べましょうね」と私の好みを聞いて帰って行きました。思いもよらなかったうーたんとの再会。これからの人生の宝になるような大切な人を見つけたような新しい扉が開いたような素晴らしい出会い直しとなりました。感謝。
22/05/15 18:08更新 / ポロンミミ



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■作者メッセージ
小学生の頃、毎日のように、一緒に遊んでいた仲良しだった女の子との嬉しい再会について、書いてみました。

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