ポエム
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歩いても、走っても。
高校時代のこと。クラブで、外出をした帰り道。
突然の雨に、出会いました。
キャーキャーと騒いで、走り出そうとする後輩たちを見ながら、
雨の中は、歩いても走っても、
濡れる量は同じやねんで!
私より1歳年上の男性の部長さんが、そう一喝して、
後輩たちの後ろから、ゆったりと歩いて行く姿は、
高校生ながら、すでに引率の先生のように、落ち着いて見えました。
私が大人になってから、たまたま見ていたバラエティー番組で、
この検証をしていました。
そして、やはり雨の中は歩いても走っても濡れる量は、同じとの結果に。

あの時、部長さんが言っていたことは、本当だったとわかり、
私は嬉しくなりました。

現在、この先輩は、京都で高校の先生をされているとのこと。
いつも笑顔で、誰にでも平等に接してくれる人柄でもあったので、
きっと、生徒さん達から慕われて信頼される素敵な先生になられていると思います。






21/06/15 20:17更新 / ポロンミミ



談話室



■作者メッセージ
雨の音を聞いていて、思い出したことを書いてみました。

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