終結
「その日」はいつだって、日常の一部としてやってくる
「その日」に向かって生きているはずなのに、いざ「その日」になると想像していたようにはならない
心の準備が完璧すぎるのか
感情が揺れ動かない
みんな、なぜそんなに喜べるのだろう
今日が終われば、またいつもの悲しみに濡れた日常が戻ってくるのに
みんな、なぜそんなに悲しめるのだろう
今日が終われば、またいつもの喜びに溢れた日常が戻ってくるのに
大好きだった人たち、大好きだった時間、大好きだった場所、全部全部大好きだった
夕焼けの日差しが私の目の前に差し込んできた
夕方5時、夏が終わりしんしんとした秋の匂いが感じられる
生暖かい風が、泥だらけで汗ばんだ身体に心地よい気持ちを運んでくる
なんてことない、今日で、みんなと出会う前に戻るだけだ
そう言い聞かせて、寂しさで空いた穴で崩れ落ちてきそうになる心をギリギリで保ち、一歩ずつ歩く
出会う前になんて戻れるはずないのに
歩き慣れた道を帰る
何も変わらない。変わるのはいつだって、季節に乗せて運ばれた温度や湿度
あと半年もすれば、この道だって歩かなくなる
さよならだ、みんなさよなら
この間、授業で習った無常を実感する
変わらないものなどない
みんな変わるのだ、温度や湿度や、私だって
「その日」に向かって生きているはずなのに、いざ「その日」になると想像していたようにはならない
心の準備が完璧すぎるのか
感情が揺れ動かない
みんな、なぜそんなに喜べるのだろう
今日が終われば、またいつもの悲しみに濡れた日常が戻ってくるのに
みんな、なぜそんなに悲しめるのだろう
今日が終われば、またいつもの喜びに溢れた日常が戻ってくるのに
大好きだった人たち、大好きだった時間、大好きだった場所、全部全部大好きだった
夕焼けの日差しが私の目の前に差し込んできた
夕方5時、夏が終わりしんしんとした秋の匂いが感じられる
生暖かい風が、泥だらけで汗ばんだ身体に心地よい気持ちを運んでくる
なんてことない、今日で、みんなと出会う前に戻るだけだ
そう言い聞かせて、寂しさで空いた穴で崩れ落ちてきそうになる心をギリギリで保ち、一歩ずつ歩く
出会う前になんて戻れるはずないのに
歩き慣れた道を帰る
何も変わらない。変わるのはいつだって、季節に乗せて運ばれた温度や湿度
あと半年もすれば、この道だって歩かなくなる
さよならだ、みんなさよなら
この間、授業で習った無常を実感する
変わらないものなどない
みんな変わるのだ、温度や湿度や、私だって