地球型生命体。
夜の空を眺めた。
星がひとつもない曇った空。
その雲は腸のようにうねり
今も欠かさず動いていた。
それを見ている私の心は
消化されているかのように
なくなりそうだった。
ある日、地球に食べられ
地球人として誕生した私
地球の一部として誕生した私
誕生させられた私は
食べられた者の運命通りに
消化され、いつしかなくなってしまう。
私は私の体内のことについて考える。
私の体内の物はどう思っているだろう。と。
死にたくないと思い必死に消化を妨げているのか。
早く来世に生まれ変わりたいと消化を望んでいるのか。
私の体内と
地球の体内
食べられた物と
食べられた者
心がどんなに大きくても
消化される運命には逆らえないのかもしれない。
あなたも
私も