ポエム
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野鳥を見た
さえずる鳥は、誰の気も知らず
静かに自習している教室にブザーみたいな声を響かせる。

今日帰り道、目の前に草むらから飛び出してきた
黄色、緑、朱色の鳥。
えらい鮮やかなもんだから、どっかの家から逃げ出してきたんじゃないかと思った。
そしてお互いの時間がぴったり止まったかと思えば、鳥は動き出した

飛び立つ先のハリエンジュの木には、あの鳥の同胞がたくさんいた
なるほど、脱走鳥ではないんだな、しかし知らなかったぞ、いつもそこでちゅんちゅん鳴いてんのは君なんだな

ずっとスズメだと思ってたその鳥は、似ても似つかん鮮やかな鳥だった



しばしば鳥類ども、特に野鳥には驚かされることがしばしばある
それこそ名前などは知っていたし、写真ならいくらでも見てきたのだ、

だがそいつが目の前にいて、実際に ついばみ、跳ねて、飛び立つところを見れば、まるで夢でも見ているのかと思う刹那、現実に引き戻される不思議な体験をする

例えば最近、塾の帰りに燕が目の前に降り立った、
降り立つ瞬間、燕は絵や写真で見た、あのブーメランみたいな有名な形そのまんまだった、それも驚いたし、若いのか怖いもの知らずなのか、目の前でのんきに突っ立ている燕の胸はコケモモみたいな鮮やかな色で、背中はつやのある濃紺だった。

いやびっくりしたよ、本当に、度肝を抜かれた

だってあまりにもきれいなんだ、生で見ると小さな小鳥に私が圧倒されるんだ。

その話をしても、みんな当たり前みたいな反応するからさ、
そこのお兄さん、もしくはお姉さんか、はたまた宇宙人だか知らないが
今度鳥を見つけたらよく見てほしい、きっと興奮で頭の悪そうな文章をうっている私の感動が少しは分かると思うんだ。
21/06/18 16:20更新 / 1026



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