ポエム
[TOP]
透明なパネル
初対面あの人怖そう緊張するっていっても話してみないと分からない
良い人だった
勝手に繰り広げた妄想に過ぎない

今日は自分が責任者のプロジェクトが終わり大成功とは裏腹に大量の報告書がやってきた

もうここに私の居場所はない

3月に部署異動なんだってね
目の前にいるのに透明人間になっている
みんなと一緒にまだここにいるんだけどもう明日からここにいない
ここにいない設定になっていて自分がいなくても話が成立していく
もう話を聞かなくてもいいこと聞く必要性無く時間も無駄なことは分かっている
私はここにいる
時間だけが止まっていてみんなが通り過ぎていく
透明なパネルを空間を通り抜けていく
私だけ置き去りにされたのだ

スーパーの閉店時間ギリギリに買い物して蛍の光が流れた
中の客は革ジャンを来たおやじと飲み屋のママらしきおばさんと私

革ジャンを着たおじさんは足を引きずっていて身体が悪そうだ
ファッションも独特のセンスだがこれまた店員との会話は丁寧かつ良い人そうだった良い意味で裏切られた

スーパーの買い物合計5555円
なんとなくラッキーな気分

帰宅すると左目の白目が出血していた
怒涛の2月下旬

23/02/25 00:12更新 / 山川森佳



談話室



■作者メッセージ
龍の背に乗ったらどうなるの?

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c