ポエム
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ノストラダムスの言う通り
少し笑った… 形のいい唇が
頬の端で ゆるりと 崩れた。

ぼろぼろ、白いつめは…まるで
自分自身を引っ掻くためだけにあるような。

しんしんしんしん、耳鳴りがする。

白く、狭く、何も無く、
早く、ここに、真っ赤なウソを、
貼り出して、欲しかった。



焼けつく夏の、
ゴミで埋まった細い路地を歩く…
もうここには 光さえ届かないが
アスファルトからむんとこみ上げる
夏の暑さだけ きちんとあった。

歩いてきた野良猫は…
どうやら、涼む場所を求めていて、
くっつくと、噛み付くだろうと、
少し離れて、影を作った。

みんみんみんみん、蝉が泣く。

風が運んでいく、海馬の遠く遠くに。
りん。
あの日の小さい風鈴の音は、
べたべたと、ねばるように
汗をかいた体に引っ付く、床の感じは
きっともう、、私では救えない

しんしんしんしんみみなりがする、
みんみんみんみんせみがなく。


20/03/22 13:06更新 / ヨルノアサヒ



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