ポエム
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箱庭夜空
月も見えないこの街で
あたし千鳥足になりました
覚束無い人生に嫌気がさして
路地裏で塵と眠りました

そのうち雨が降ってきて
あたしは蹲って鴉にこう言った
「観客は手を叩いて笑った、見世物だって」
鴉は一言カァカァと鳴いて
暗闇の中金色の目を光らせた

あのピアノの音色も
透き通った水の感覚も
窓から入る風の匂いも
全部もうなくしてしまったんだ

もう二度と期待なんてしないで
星も見えないこの街で
あたし涙も出なくなりました
21/12/13 22:37更新 / ヨルノアサヒ



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