ポエム
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三十六度ルイボスティー
地下駐車場から一段一段
踏み出す足 身体にぶつかったのは
夏の熱風

立つのもままならぬ程に
私を揺らしている

同じように心も、
陽炎のようにゆらゆらと揺れて戻らないまま

二点透視のビルに反射する雲
消失点を探して空を見上げても

ボンネットを酷くいびつに創り変えた
あのひとの閉じた瞼を思い出すばかりだ

天晴れ、三十六度のルイボスティー

氷も解けぬうちに私はビルから逃げ出す


20/07/20 16:46更新 / ヨルノアサヒ



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