三十六度ルイボスティー
地下駐車場から一段一段
踏み出す足 身体にぶつかったのは
夏の熱風
立つのもままならぬ程に
私を揺らしている
同じように心も、
陽炎のようにゆらゆらと揺れて戻らないまま
二点透視のビルに反射する雲
消失点を探して空を見上げても
ボンネットを酷くいびつに創り変えた
あのひとの閉じた瞼を思い出すばかりだ
天晴れ、三十六度のルイボスティー
氷も解けぬうちに私はビルから逃げ出す
踏み出す足 身体にぶつかったのは
夏の熱風
立つのもままならぬ程に
私を揺らしている
同じように心も、
陽炎のようにゆらゆらと揺れて戻らないまま
二点透視のビルに反射する雲
消失点を探して空を見上げても
ボンネットを酷くいびつに創り変えた
あのひとの閉じた瞼を思い出すばかりだ
天晴れ、三十六度のルイボスティー
氷も解けぬうちに私はビルから逃げ出す