ジュライミライ
ミライにむけて達かく翼びあがり
とびたつ感覚の華々しきジュライ
過ぎしろくがつは雲たれ米めシムシムス
アジサイ葉に舎る露の光も薄うめいだが
はちがつは癪汗にまみれ ネッキに遊ばれ
羊歯いに追い詰められていく狐の袋小路
くがつじゅうがつになるともはやか鳴り
わびしく 鈴かぜが腋ぬけてとおく鼻笛
隣りコオロギのカンタータ 耳に焚きつき
はなれた背中がわの死さえおもう
しがつごがつはてんでガキ てやんでっ!
ジュライはそういうノリで
ブーストエンジンかってに尻にくっつき
うちゅうともつながっちまう
ほら るぅっくあっぷ!あぼーぶもあ
はぁい あろんぐみぃ
あろーんあろーん するとほしのかなたの
恋びとたちになりきれるかも
ほんとうは ジュブジュブじかじかで
ジュブナイルも仰天な
原子連動爆発な赤熱地獄どうしでの
ハグちゅっちゅっ なんだけどね
そんな浪漫ない真宿くにはみてみぬ振り
まあいいや、翔ぼう
みらいへと かぼそい神経繊維
ヒトスジだけはかなく 黴雨ゆながった
謎どの いとデンワ
辿って行くと 二股分かれの設問問題集
墓はどちら?
ケッコンシキジョウのゴシックで
バロックなチャペルはどちら?
どちらも ゴスペル ?
「テウギア・ゴエティカ」のスペルを
詠唱しながらよりよい冬畝るのほうを
類ぐってゆぐ
そしたらば マビノギの四枝のなかに
黄泉溶くべき渾沌の
ジュース見つかった!