今朝はほかのひととはちがう
じぶんだけのオンリイワン酒を
つくるこつ授けましょう
他の鳥の翼ぶのををみながら
いつでもその斜め上を
其の位置維持して一づみにちゃんと
意識して滑空うすづることです
いいかげんな姿勢ではごっちゃに
はまりますし衝つかって事故にも
なります
あるいはガンとしてしゅぎかえず
ずっとおなじカタチをどこまでも
鳥つづける 祭都のヌシになるまで
でも威ばってはだめ ツノとかシッポ
とかでる あくまでも好々翁のように
みんなの靴底のしたから護んです
ほほえみ癒楽しながらぬらぷらと
そのほうがたのしい包みこめるよ
つつめるぉ袋のような酒がかける
これ われら酒人たちの今朝の隠べ倉

■作者メッセージ
裏手から六甲のやまやまがのしかかり
たおれてくるようなイルミネに燈され
た豪奢な神戸夜。麓には灘の蔵まちも。
音鞠階も甲よりも乙。