スピンというピンで 貴方タを盜 すみます
わずか1ポンドのポイント
赴点のうえに軸足をおいて
シュ ピニング
輪法る前足る後足る
蔓る津りチュリュチュリュ
さながらナチュラルにね
わたしという端だのピン
原子核のまわり好転する
エレクトロンのように
エレクトオンを弾きながら
うぐいスピニングでぇぁーんす
いわばそんなケナゲ
君ケ浜をならんで歩く
あのころのわたしはたしか
坂の脇に蔭棲した作家だった
明け方には軒先をリスが走恵はり
狗ぬの遠吠えがした
ピーポオ ピーポオ も
ハっ ときがつくと救急車両で
横臥しているのはわたしだった
そこで寝釈迦仏に也ったつもりで
肩肘をついてじぶんのこれまでを
七嘗め味した
パラハラ
危かの光芒のサイレン灯が捲る影芝居
走馬燈となって送ってくれるので
さ ミ しくなんかない哀慈しくない
見送ってくれるかぞくスラいなくても
海賊は元来天涯奔放撥航海 だから
へへん と 8 の字の鬚なでて
鮹を肩に搦りゃめ 宝島かをめざす
わたしじしんのコネを地震に託こつけて
昧爽するために
今日がデルニエールジュールだもんな
わたしの人生に登壇した 辷べての
俳役のカーテンコールだけがたのしみだ
わたしもこふして 寝転がっていても
部隊の上でもう一期一緒に舞どれるから
園してさいごうに上野公園に鎮座し温礼
『かしらぁーっ ナカっ !』