夏前毎岸
毎にでた
どこまでも
銀青鱗ばらと 白浪の背鰭がつらなる
矯崖のみえない方舟
ダイヤモンドパウダーがキャラコロと
羞じ蹴る
「わァっ毎だ!はじめて期待たよ。
今日は連れてきてくれてほんとうに
ありがとう!」
水際らボウシが潮にとばされるのを抑え
舞以麻依子はくったくのない満面を
兎花させた
雨夏は でもどよおんとした
浮きの海人灰雲のように憂露そういつもの
曇りかおを塞止られぬ 彫のむねに
トキメキメモは符割りとあるのに
無器用なむすめだ じぶんで挑発する武器を
ヨウイしてしまってる
「さあ、なぎさまでかけっこしよう。
雨夏ちゃん。そして潮掛け祭も」
よーいドンっ とばかりに舞以麻依子は
てえしゃつを鳥羽し 薔薇柄びきにに身って
速尻りいだした
そのおしりのフォルムにヲズおずおとかお
赧めながらもじしんもシットリ紺のびきに
にメタモルして沿う雨夏
洋光のどしゃぶりアビ
なんだまだ梅雨おわってないじゃん
軽石なげてちゃかす舞以麻依子のうしろで
雨夏が運転して二人乗りしてきたバイクの
本多クンが金管排管を煌からせ
へへへんとヘッド・ランプを擦りながら
ふたりの潮降ろしの幕間いを街ち佗びていた
還へりはメットだけして心許ない
びきにのまんま東京まで乗って帰ったら
少しは気が晴れるかなそんなこと思いついて
雨夏は
じぶんの思い切りをためしてみようと決めた
本多クン また私のお尻置かしてよ チュ