decadent love bleath
ぼくのいえの箪笥の抽斗をあけると
そこには
矮星の都
miraitokai
ぼくが高校のころから15年懸けて
せっせと造った架空由来の閣ちだ
ぼくはここの創造主
然るといつしかどこからかミクロな人類
やってきてここに棲み憑いた
電子ルーペをノートパソコンにつなげて
ようやく観測できるハンディメイドな街
上水や電気を巧妙にぼくのいえの
エナジイから拝借しインフラを構築した
その強たたかさ逞しさ
スゲエよ べんきょうになる
ドラえもんに背んぶに抱っこの
のび太くんもびっくりだよね
ときどきね
ぼくは綿作りの旻おおう クモマ から
巨大な (ん?) かおを喉かして
神の訓辞とやらを 宣 たまう
ミクロレイス(微小人類)たちは
畏れ入ってぼくを主神とした宗教を
展開した
そのうちぼくはこのムニュな世界を監察
守護していてものすごいミクロ美少女を
はっけんし恋に転倒した
寝ても覚めても彼女を欲し渇わき悶える
生贄え人身御供として彼女を差出させる
禁じ手もあるが はて さて
彼我のこのカラダらのかけ離なれ過ぎた
サイズ格差をイッタイどうしたものか
ねえ ほんものの神さま
この恋 穣のりますか?