地雷教室
「…… ねえ、これ」
あさ登校したら
おととい亡くなったクラスメートの
机の上に置いてあった
級友たちが全員取り囲んで
手をあぐねている
それはダイナマイトシステム
師団兵装モデルだと見て分かった
誰がおいたんだ?
なによりまず信管はどこ
イグナイターもはずさないと
電子タバコIqosの応用らしい
ベイプにもそっくりだ
しょうがないな
「ちょっと俺にみしてみ」
三年前中学生にして戦地の特殊
工作兵として前線にいた俺が
乗り出す以外にない
もう前歴を詐称するのはなしだ
どんなめで視られようとも
人はみなそれぞれ自分なりの
生き方してきたんだ
人命救うことのほうが優先だ
ほかのなにも棄てて やるべき
ことに専念しよう すると
「おれもやろう」と硝一郎。
親指立ててニッとした。
「前はアサシンだったんだ」
(ほんとかよ!)
「あ、あたしも」とツインテ
実和子。「……これでも忍者の
一族の末し裔れよ?」
「操作手順解析は天才ハッカー
の僕に任せて下さい」「発破現
場の爆風安全対策なら工務店の
息子で実働隊長のこの番長が引
き受けるぜ!」「俺って実は…」
「わたくし光畑財閥の…」
思わず紅潮しちまった純情俺
みんな、みんな!