早ツツジ抄録
サクラまだぜんぜんみごろなのに
はやくもツツジ報よりなのである
きせつが前進むのはまったく早い
あっという間に四季は回転してく
まるでコロニアル風のシーリング
ファンのようにまわってまわって
まわってまわってまわってまわって
地球の自転どんどどんどかそくして
よぞらの固定した決り切った星の
はいちもそのうち流星群みたいに
よどうし跳びさっていくようになる
のじゃないのか?
りゅうせいぐんりゅうせいぐん
彗星より刹那く計かれない
魔ぼろしのようなうつつの光たち
そのしたでぽつんと初回のツツジ株
1房だけだ かえって可憐な仔
これから君らだけのおんな栄かり
はじまるよ まいとしのように定番
雅やびやか 甘まんだるくて浪漫の色
放漫 君らの能たえる 泳ぼす波響き
話涙と魁き爆浪がって 満弦るのだ
暖色の活き物展し式典
淡紅と鮮緑とのコラボ祭り
ツツジしんぶんにして刊りましょう