宇宙への幻疱昇降機
はしげたの下から見上げていた
宇宙エレベーター
謎のインベーダーが降りてくると
いつか楽しみにしていた稚拙な頃
はしげたのしたにかあちゃんと
にいさんが向かえにきて
さしだしてくれたホカホカの
メンチが美味しそうでおもわず
水槽のなかの蘭鋳うキンギョの
ようにかぶりついた低学年の快賂
「今日は帆立コーン肉じゃがよ」
そういわれてそな わははーい と
おもわず歓喜にあふれた ただ
ありふれていた邪假を寸分も
しらず善の溢ふらむを疑わぬ時代
いまとなってはぜんぶ回顧と後悔
あとづけの狡猾が憎い
「随分遠おくまで堕ちちゃったの
だなあ」
水ゾコから水面裏を見上げ続ける
ような虚空に水掻きをまさぐる
不破観の毎日が日々命日と数珠く
この日はじめてくうきにうきだし
たびをはじめたさくらのはなびら
をめにしなみだぐんだただ無性
ばか無自覚まじ無防備むきたまご
既成良識の裡らあの小鬼が目玉を
伸ばしてきて私の軟弱者と剥合う
にらめっこしお互い破けて嗤合う
たはは げほげほっ
じごくとしなかあわせの魂にも
はるのおとと欝つ捲るもっきんは
とどくかくじつに
キンポント
宇宙エレベーター
謎のインベーダーが降りてくると
いつか楽しみにしていた稚拙な頃
はしげたのしたにかあちゃんと
にいさんが向かえにきて
さしだしてくれたホカホカの
メンチが美味しそうでおもわず
水槽のなかの蘭鋳うキンギョの
ようにかぶりついた低学年の快賂
「今日は帆立コーン肉じゃがよ」
そういわれてそな わははーい と
おもわず歓喜にあふれた ただ
ありふれていた邪假を寸分も
しらず善の溢ふらむを疑わぬ時代
いまとなってはぜんぶ回顧と後悔
あとづけの狡猾が憎い
「随分遠おくまで堕ちちゃったの
だなあ」
水ゾコから水面裏を見上げ続ける
ような虚空に水掻きをまさぐる
不破観の毎日が日々命日と数珠く
この日はじめてくうきにうきだし
たびをはじめたさくらのはなびら
をめにしなみだぐんだただ無性
ばか無自覚まじ無防備むきたまご
既成良識の裡らあの小鬼が目玉を
伸ばしてきて私の軟弱者と剥合う
にらめっこしお互い破けて嗤合う
たはは げほげほっ
じごくとしなかあわせの魂にも
はるのおとと欝つ捲るもっきんは
とどくかくじつに
キンポント